ロマンシング自販機

お疲れっす!ベジ下です。


それじゃ今回は、前回の最後で言ってた通り一昔前のエロ動画事情をお話しようと思います。

今のスマホやパソコンの進化からいくと信じられないと思うけど、ガチマジ話だから是非チェックしてみて。

んじゃ行きます。





それは、俺が二十歳の時だった。


「今週の土曜日は泊まりで親戚のおばさんに家に行くから何か適当に食べなよ」


千載一遇のビッグチャンスは突然やって来た。

俺は当時まだ実家住まいだったんだけど、その週の週末におとんとおかんは親戚のおばさんの家に法事のため泊まりで出かける事になった。


「え〜マジかよ。飯とかめんどくせ〜」

「おかん、おにぎりしていってくれ」


1ミリも思ってない事を返す俺。

なぜなら、おとんとおかんが泊まりで出かけると口に出したその2秒後、俺の頭の中は、


そう、



ソロライブの事で支配されたからだ。



当時二十歳の俺は、エロい事しか頭にないプロの野猿だった。

もちろん、ソロライブは呼吸をする感覚で毎日おこなっていた。

そんな俺に神は、「絞り出せ!」と言わんばかりにビッグサプライズをプレゼントしてくれたのだった。


当時、俺が毎晩ソロライブを開催していたのは、町の小さなライブハウスだった(ポータブルDVDプレイヤー)

しかし、おとんとおかんが泊まりで居なくなる週末は訳が違う。

大阪ドーム(リビング)のビッグモニター(リビングのテレビ)で、ド派手なソロライブを開催できる。

俺は想像するだけで過呼吸になりそうだった。


しかし、泊まりに行くと聞いたのはまだ月曜で、週末までかなりの時間があった。

そこで、俺は最高のライブを開催するために「ある決意」をしたのだった。

その決意とは、


そう、



「週末の大阪ドームライブまではソロライブを一切禁止する」



という決意だった。


あまりにも無謀な決意だ。

俺は中学の頃からほぼ無欠勤でソロライブをおこなう気合いの入ったミュージシャンだった。

それを1週間もライブ中止なんて、坂口憲二からキュウイを奪うくらい残酷なことだった。


しかし、俺の意志は固かった。


「ライブ当日は俺一人だ。仮にスタミナの限界までソロライブをしてフルチンで気を失っても誰も俺の邪魔をしない」


そう思うと、何かいけそうな気がした。

そして、その日は数年ぶりに気合いでソロライブを中止し寝た。


しかし、翌朝とんでもない事が起きた。


翌朝、まだ眠気眼で目を覚ました俺は、とんでもない光景を目にしたのだった。


それはなんと、俺の上に土管が縦向きに立っていたんだ。



「え?」


「えええええええ!!!!!!?」



マスオさんの100倍で驚いた俺は一瞬で目が覚め、目をこすった。


すると、よく見ると土管ではなかった。


俺の上に縦向きにそびえ立つ土管に見えていたのは、

そう、



息子、リチャードだった。



ソロライブを一日中止しただけなのに、リチャードは俺のアディダスのハーフパンツを限界まで持ち上げ、

土管の如くそびえ立っていたのだ。



この瞬間、俺はソロライブ禁止1日目にして己の限界を迎えてしまったのだった。


「ちくしょう!とんだ誤算だ!まだ水、木、金、土、4日もありやがる!」


1日目にしてリチャードが暴走をしだした俺は絶望の二文字しか無かったが、それでも最高のライブを開催するため己の限界に挑戦することにした。


【水曜日】リチャード、朝4時半に起床。

【木曜日】近所のおばちゃんに無意識にホストのような眼差しで接しだした俺

【金曜日】リチャード、徹夜



そして・・・



【運命の土曜日】


そして、俺は、とうとうライブ当日を迎えた。

それと同時に俺は、過酷な試練も乗り越えた。

リチャードは、120%のとぐろ弟になっていた。


そして、この地獄の1週間で俺は壮大な作戦を練っていた。


その作戦とは、大阪ドームのビッグモニター(リビングのテレビ)に映し出すソロライブ映像は、新しいものを買うという事だった。


しかも、俺はこの1週間で理性を失い、資産全てを新しい映像に投資する事を決めていた。

その時の俺の全資産は9000円あった。

この9000円全てをエロDVDに投資するという無謀な賭けに俺は出たんだ。というか、もう完全に理性を失っていた。


今、世界には金、原油日経平均

様々な先物取引はあるが、俺は、


エロDVDに全資産投資だ。


大和証券もビックリだろう。



で、問題はその新しいDVDを「どこで買うか?」だった。

当時俺は山ピー激似日本代表だったから、当然、エロビデ屋さんなんかで購入できるはずもない。

そんな事をしたら週刊文集の餌食だ。

マスコミどもにそんな甘い蜜は吸わせてやるわけにはいかない。


そこで、この一週間「どこでDVDを買おう...」と考えていた俺は、

偶然にもエジソン級の「神のヒラメキ」をしたのだった。


誰にもバレずにエロDVDを買える場所、それは、


そう、


自動販売機だ。



都会の仲間のみんなや、若い仲間のみんなは分からないかもしれないけど、

地方には、峠や少し民家が少ない所には、たまに「エロ本、エロDVDの自動販売機」っていう夢のような自動販売機が設置してあるんだ。

(今はあまり見かけなくなったけどね)


俺は、試練の1週間でその自販機の存在を思い出し、おかん達が家を出て、日が落ちると共にその自販機に行って爆買いをすることにした。

もちろん、その自販機の場所も完全に把握していた。

俺の家から約60km離れた峠の途中にある自販機だ。


「え?」


と思った仲間のみんなもいるかもしれけど、俺はただエロDVDを買うためだけに、60kmの道を進む決意したんだ。

しかし、行きが60kmという事は、帰りを入れると120kmになる。

つまり俺は、

ただエロDVDを買うだけのために、120kmの大航海を決意したのだった。


エロDVDを買うためだけに120kmの道のりを進む。

これはもう常識の枠を遥かに超えているレベルだが、当時の俺はソロライブを禁止した事で理性を失い、

120kmが12mくらい錯覚を起こしていた。


そして当日の昼過ぎ、おかんとおとんが家を出ていった。


俺は誰も居なくなったリビングを見るだけでリチャードが1階の天井を貫きそうになった。


そして、午後6時過ぎ、


ついに出陣の時が来た。


当日の作戦は、往復3時間で帰って来て午後9時過ぎからオールナイトライブ開始という作戦だった。


金の方も準備万全だ。

自販機の場合、入る金は千円札か硬貨オンリーとなってくるので、事前にそれを計算し、

資産9000円は全て1000円札に交換しておいた。

L並みの計算高さ。

完璧だ。


そして俺は尋常ではないワクワク感と共に、愛車ワゴンRに乗り込んだ。


「よし、いくぞ」


気持ちを落ち着かせ、エンジンをかけた。

そして、出発しようとシフトレバーを「ドライブ」に入れようとした。


が、しかし、ここで想定外のトラブルが発生した。

シフトレバーがドライブに入らないんだ。


「はああああああ!?ウソだろお!?」


パニックになる俺。

しかし、何度やってもドライブの位置には行くけど、なぜか跳ね返ってくるシフトレバー。


「おいおい...神様そりゃねーだろ...」


完全に戦意喪失しかけた次の瞬間、俺は気が付いた。

俺がシフトレバーだと思い握ってドライブに入れようとしていたのは、実はシフトレバーではなかった。



そう、



Myジュニア、リチャードだった。



驚く事に、リチャードは興奮のあまり、シフトレバーと間違えてしまう程、自己主張していた。

そんなハンパなく主張したリチャードを、俺はシフトと勘違いし握っていたわけだ。

だから何度ドライブの位置に入れようとしても、


ピンッ!


と跳ね返ってきたのだった。


「ふぅ、焦らせやがって」


俺は安心すると、冷静に本物のシフトレバーをドライブに入れ、ようやく家を出発した。


グランドラインまでは、おそよ60km、時間にして1時間ちょっとあった。

俺はアクセルベタ踏みでスピードメーターを振り切りたい思いをグッと抑え、制限速度を守りグランドラインを目指した。


制限速度厳守でシマリスのような謙虚な姿勢でワゴンRに乗っているにも関わらず、

60km先のエロDVD自販機を無我夢中で目指す男。



ハード過ぎる変態だ。



車内のBGMは当時「これさえ聞いとけば100パーモテる」のドラゴンアッシュをセレクト。

もちろん俺の股間もドラゴンクラッシュ。


パーリ―ピーポーなビートで士気を高め、俺は車を走らせた。


赤信号が俺を挑発する。

約1週間ソロライブを禁止した俺は、もはやスペインの闘牛と並んでも引けを取らないほど危ないヤツになっていた。

一言でいうなら「キレたナイフ」という表現がピッタリかもしれない。


しかし、若い時だからこそ、「キレたナイフ」みたいなイケイケな表現もしっくり来るけど、今はそうはいかない。

もし今現在の俺が赤信号にキレたとしても「キレたナイフ」ではなく、それはただの




ハゲたナイフだ。




二文字違うだけで、アリとゾウくらいの差がありやがる。

クソッタレーーーーーーー!!!


その後、順調に車を走らせ俺は確実に目的地に近づいていった。


が、しかし半分くらいまで来た時、またしてもトラブルが発生した。


アッシュのビートでノリノリの俺の耳に、車内のどこからともなく異音が聞こえてきたんだ。



「...ジッジジジ」


「ジジッ...ジジジ」



それは何か金属が張り裂けていくような異音だった。



「はああ!?ちょ待てや!ここまで来てそりゃねーだろ!」



俺はBGMのボリュームを下げ、車を路肩に止めて異音の出所を探した。

車内からしているのは間違いない。

しかしエンジンを止めてみるが、異音は一向に止まらない。



「ジッ、ジジジ!」


「ジジジ...ジッ、ジジッ!!」



明らかに何か金属が張り裂ける音だ。

しかも徐々に張り裂けが大きくなっている気がする。


冷や汗をかきながらテンパる俺。


が、しかし、ふと何気に見た視線の先に、偶然にも俺は異音の出所を発見した。

金属が張り裂けるような異音の出所は、なんと俺の股間からしていた。



そう、





リチャードが俺のジップフライをこじ開け中だった。




アッシュのビートが後押ししたのか、1週間ソロライブ禁止中のリチャードは、

俺のリーバイスのジップフライを頭でこじ開けようとしていたんだ。



ジッジジジ...ジジ...ジジジッ!!



もう、半分出てたわ。



「ふぅ、あせらせやがって」

俺は異音の出所を車ではなかったことに安心し、再び栄光に向かって走り出した。


出発から1時間近くが経ち、辺りはすっかり暗くなった。

地元から離れた見慣れない町並みは妙に新鮮さがあった。


知り合いに出会う心配のない離れた土地に、夜の暗闇。


俺はこの、かつてない自由な状況に尋常ではない興奮をし始めた。

そして、徐々に町並みを抜け、グランドラインが待つ峠が近づいてきた。


「もうすぐだ。あと少しで俺はこの世のすべてを手に入れる」


俺は、到着してからの動きの最終確認に入った。

到着してからの動きは、車が通ったらヤバいからチョイスから購入までを


「3分以内に終わらせる」


そう決めていた。

しかし、おそらく自販機の中は、目を疑う程の壮大な楽園が広がっている。


「果たして俺は、あのエデンの中から、たった3分で選抜メンバーを選ぶ事ができるだろうか?」


と、頭にリアルに思い浮かべて想像していると、俺は息が荒くなるほど興奮しだした。


ドクンッ、


ドクンッ、


ドクンッ、


自分で心臓の鼓動が分かるほど、かつてない興奮が俺を襲ってきた。



!!!



その時だった。

突然、俺の体に異常が起こった。


かつてない興奮を目の当たりにした俺は、欲望のリミッターがぶっちぎれて鼻息がモンスター化してしまったのだ。


通常の鼻息は、



すぅ〜(吸す)


すぅ〜(出す)


すぅ〜(吸す)


すぅ〜(出す)


が普通だと思う。


しかし、興奮のあまりモンスター化した俺の鼻息は、



すぅ〜...








ブオォン!





すぅ〜...








ブオォッン!!!!!






と、ランボルギーニの排気音と同じ爆音がしだしたんだ。

吸う時は普通なんだけど、鼻息を出す時に、






ブオォッン!!!!!





もう自分の力では制御できなくなってしまった。



すぅ〜


ブロロロロロロ...









ブオォォォォッン!!!!!






俺は興奮を鼻息で力強く表現しながら、ついに目的の峠にさしかかった。


「よし、仕事にかかるぞ」


俺は高ぶる気持ちを冷静に落ち着かせ、峠のエロDVD自販機があるポイントを目指した。

幸いにも後続車はいなかった。


そして、峠を上ること数分、





ヴァワォォォォッン!!!!!!!!




鼻からイオナズンでも出たかというほどの爆音と共に、ついに自販機のある広場が見えた。

そして、目隠しのために自販機どもが収納されているプレハブ小屋も確認できた。


俺はハンドルを持つ手が震え、事故りそうなほど興奮して精神崩壊しかけたが、



「ここで事故っては全てが台無しだ」


「冷静になれ。落ち着け俺」


「もうゴールは目前だ。焦らないで車を停車しろ」



と、冷静に自分に言い聞かせ、気持ちを落ちつかせて、自販機小屋から少し離れたところに、





イニシャルDがブチギレたくらいのドリフトで車を止めた。



そして、


「ぎょぇええええええええええ!!!!」


と、もう自分では制御できない雄叫びと共に、

利息をゲットした萬田銀次郎の如く、9枚の千円札を握りしめフィールドに降り立った。


もう通りすがりの車なんて蚊同然の存在になっていた。


完全に理性を失った俺は、自販機小屋を一点に見つめ、ケツ高めのクラウチングスタート体制に入った。



が、



何か様子がおかしい。



「ん?何かが変だ?」


「なんだこの違和感は?」



場所も合っている。

自販機小屋も目の前にある。

しかし、何か物凄い違和感を感じる俺。



「なんなんだ?このとてつもない違和感は?」


...



!!!!!!!!!!!



俺はその違和感に気が付いた。


そう、




自販機小屋が真っ暗なのだ。





小屋の入り口は目隠しのため、車が走る道とは逆方向に入口か構えてある。

つまり、国道からは小屋の背面しか見えないようになっているってわけだ。


しかし、俺が車から降りたのは自販機小屋の横だから、入口から漏れる自販機の灯が見えてもおかしくないはず。



「まさか!?」



俺の脳裏に嫌な予感がよぎった。

そして、ボルト級のダッシュで自販機の入り口前に回り込んだ。



・・・



俺は、言葉を失い膝から崩れ落ちた。


俺の嫌な予感は的中した。


そう、






自販機は完全撤収されていた。






「な...なんでやん...」


小学生の時、好きな子の家でバレないようにクソをしたけど紙が無かった気分になった。


俺は目の前の現実を受けいれることができず、ただ呆然とした。


ふとリチャードの方を見ると、さっきまで火花を散らしていたリチャードは完全に気を失い、

ふきのとうの妖精のようになっていた。


そして、クシャクシャになった千円札をポケットにしまい、気絶したリチャードをパンツで優しく抱きかかえ、俺は帰路についた。


帰り道でコンビニに寄ったが、当然エロ本を買う根性もなく、晩飯の弁当とカップ麺だけを買った。

そして来た道をまた60km戻り、俺の大航海は幕を閉じた。




以上が、俺が二十歳の時にした実体験となります。


信じられないと思うけど、スマホが進化する少し前は、マジでこんな物語が日本中で起こってたんだわ。


それを考えると、今はありがてぇよね。

スマホ1台あれば、いつでもどこでもソロライブできるんだからね。

今回この話を思い出して、たかがエロ動画でも時代の進化には感謝しないといけないと改めて思ったわ。

日本の技術、ありがとよ!


それじゃ今日も長くなっちまったけど最後まで読んでくれてありがとね!


お、今日はハーゲの休日だね。

仲間のみんな良い休日をな。


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